2016年10月16日(日)、日本の食や文化、観光のPRなどを行う「Fall Fes & Ramen Contest」がマンハッタンのアッパーウエストサイドの通りを使って開催された。同イベントは、日本食レストランのオーナーらを中心とした実行委員会の主催で、旅行代理店Amnetの協賛、JNTO(日本政府観光局)、American Airlinesなどの後援で開催された。お好み焼きやおにぎり、団子など和食が楽しめるブースのほか、浴衣や和小物の販売、似顔絵書きなどのブース、合わせて約60ブースの出展があった。
今回のフェスでは、定例のブース出展に加え、ラーメンコンテストも同時開催された。札幌、鹿児島から渡米し出展した「175 Deno」や「Menya Jiro」のほか、ニューヨーク、ニュージャージーにあるラーメン店、合計12店が参加した。同コンテストは、購入したチケット1枚と好きなラーメン1杯を交換することができ、各ブースの最終的なチケット獲得数で順位が決まるものである。来場者はチケット獲得数1位から3位までを予想し、全て当てると、日本とニューヨークの往復航空券が抽選で当たるという企画も行われた。
和歌山出身の筆者は、県人会ブースの後、和歌山出身のオーナーが手がける「紀州屋」というラーメンブースの手伝いを行った。ブースでよく聞かれた質問については、ラーメンの辛さはどうか、ベジタリアン用のラーメンは置いているか、肉とスープはどの種類を使っているかといったものがほとんどであった。大人には辛いラーメンが好まれる一方で、子供でも食べられるマイルドなラーメンも家族連れには需要がある。また、ハラルフードかどうか、ベジタリアン対応メニューかどうかという点も大切な点である。ラーメンブースのボランティアを通じ、ニューヨークにおけるラーメン人気を改めて肌で感じるとともに、和食のアプローチ方法についても改めて考えさせられる機会となった。
ちなみに、コンテスト結果については、驚きの同票1位で日本からの2店が、続いて、ニューヨークとニュージャージーの両方でその味が楽しめる「Genji Ramen」が選ばれた。
(和歌山県派遣 丸野所長補佐)