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ニューヨーク市の自転車シェアリング(その5) 開始は2013年3月に

2012年8月21日

ニューヨーク市の自転車シェアリング、Citi Bikeの運用開始が2013年3月に延期された。当初のスタート予定は2012年7月、その後2012夏と修正されていたが、8月17日のプレスリリースで、正式に来春のスタートが発表された。第一段階の規模は自転車7,000台、貸出・返却ステーション420箇所で、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズで運用が開始される。

市交通局のプレスリリースには延期の理由は記載されていないが、同日朝のラジオ番組でブルームバーグ市長は、ソフトウエアーの不具合が原因であると述べた。市長は「7,000台の自転車、420箇所のステーション全てのシステムが太陽光発電で運営される。新たな配線を必要とせず、既存の電力システムに全く負荷を掛けることもない。膨大な情報全てが中央コンピューターでリアルタイムで処理される。これにはまさに最先端のテクノロジーが必要とされる」と、大規模な自転車シェアリングを立ち上げることがいかに困難かを強調した。

Transportation Alternatives(NPO) の Paul Steely White, Executive Directorは、自転車シェアリングの重要性について次のようにコメントした。「このシステムで重要なことは、急いでスタートさせることではない。正確にスタートさせることだ。Citi Bikeは西半球最大の自転車シェアリング であるだけでなく、100年以上も前に地下鉄が登場して以来、初めて公共交通を全く新しい、完全な形のものとするのだ。焦る必要なんかない」

参考

 

ニューヨーク事務所次長 園原 隆