10月8日、JETプログラム帰国者のためのキャリアフォーラム及び歓迎レセプションをニューヨークのJapan Societyにて開催した。新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催となったため、2020年~2022年の帰国者を対象に実施した。
1.キャリアフォーラム
講師は全てJETAANY支部メンバーが務め、帰国者17名が参加した。就職活動に役立つスキルや注意点、JETプログラムでの経験を効果的にアピールする方法などについて、以下のカリキュラムに沿って講義やパネルディスカッションが行われた。
① 冒頭挨拶
JETAANY支部役員であり、自身も2020年度帰国者であるDayana Mendoza氏から挨拶およびフォーラムの簡単な説明が行われた。
② Writing Resumes for Results
NYUロースクールでカウンセリングとキャリア支援のSenior Directorを務めているClara Solomon氏から、レジュメ(履歴書)作成のアドバイスが行われた。多くの人が、レジュメのスペースを埋め尽くさなければならないと考えており、同じことを何度も記載してしまうケースが見られる(例:「教員」として「学生を教えて」いました)。実際に自分がやり遂げたことを思い返して、レジュメ完成後も改めて読み直すこと。自身が優秀だと思う人のLinkedInプロフィールを見て学ぶことが重要であると述べられた。また、読み手である人事担当者にターゲットを絞った内容とし、相手に何を伝えようとしているのかを考えて一言一句を大事にすること等を語った。
③ Interviewing (Elevator Pitch)
Macmillan Children’s Publishing GroupでSenior Managing Editorを務めるAlexei Esikoff氏が、面接に関する講座を行った。面接先の会社と担当者の両方をよく調べその会社に自身を合わせること、数分の遅刻でも絶対にしないこと、面接中は関心を持っていることを示すためにメモを取ること、適切な服装、オンラインでの面接の注意点等について、ジョークを交えながら様々なアドバイスがなされた。
④ JET Alumni Panel Discussion
各業種で活躍するJETAANY支部のメンバー等がパネリストとなり、それぞれの経験や各業界の状況などについて説明するとともに、質疑応答を行った。パネリストからは、自分に合った仕事を見つけキャリアを積んでいくなかで、JETプログラムで得たコミュニケーションスキルや日本での経験が大いに役立っていることや、何事にも挑戦していくことの大切さについて話があった。また、人脈を築いていくために、JETAANY支部や領事館、クレアが開催するイベントを活用するように参加者に促した。
2.歓迎レセプション
キャリアフォーラム終了後、在ニューヨーク総領事館とクレアニューヨーク事務所の共催でレセプションを開催し、帰国者、JETAANY支部メンバー、県人会、大学関係者、企業等100名以上が参加した。冒頭で、在ニューヨーク総領館の森大使、JETAANY支部のライアン・ハタ会長及び当事務所所長の下鳥から帰国者への歓迎の挨拶が行われた。3年ぶりの開催でレセプションは大いに賑わい、帰国者と企業等の間にコネクションを作る非常に有意義な機会となった。