クレアニューヨーク事務所は、2022年6月3日~6日にネバダ州リノで開催されたUSCM(United States Conference of Mayors)(以下「全米市長会」) の年次総会に参加しました。
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[USCM会長Francis X. Suarez氏(フロリダ州マイアミ市長)のオープニングスピーチ]
【全米市長会及び年次総会の概要】
全米市長会は、1932年に設立された人口3万人以上の都市を対象とした超党派の組織で、現在、全米1,400以上の都市が加盟しています。その主たる活動目的は、連邦政府への要望、連邦政府と市との関係強化、市長同士の意見交換などにあります。年次総会では、加盟市の市長が集まり、決議の採択やベストプラクティスを共有するセッションの開催、優良事例への表彰、ゲストによるスピーチなどが行われます。
(参考)全米市長会のホームページ:https://www.usmayors.org/
【年次総会の様子】
90回目を迎える今年の年次総会では、カマラ・ハリス米国副大統領やイバン・ドゥケ・マルケスコロンビア共和国大統領が来場しスピーチを行いました。また、コロナ禍で増加した銃犯罪やホームレス、メンタルヘルスなどの喫緊の課題のほか、ブロックチェーン技術による分散型ネットワーク(Web3.0)、気候変動対策、再生可能エネルギーなど次世代に向けた取組に関するトークセッションやプレゼンテーションが行われました。
[カマラ・ハリス米国副大統領のスピーチ]
[コロンビア共和国のイバン・ドゥケ・マルケス大統領のスピーチ]
[米国外科医総監Vivek H. Muthy氏とUSCM会長・副会長(USCMメンタルヘルスタスクフォース議長)とのメンタルヘルスに関するパネルディスカッション]
【国際委員会への参加】
クレアニューヨーク事務所は、総会中に開催された国際委員会(International Affairs Committee)に参加し、事務所の活動内容や日本の地方自治体による国際活動の動向等についてのブリーフィングを行いました。出席者との意見交換の中では様々な質問を受け、日本に対する関心の高さがうかがわれました。
[国際委員会でブリーフィングを行うクレアニューヨーク事務所スタッフ]
【その他】
総会期間中は、開催市の行政施設関連を視察し、その取組について紹介するホストシティワークショップが行われました。
開催市であるリノは、もともと壁画や彫像に長い歴史を持ち、またネバダ州を代表するイベント「バーニングマン(世界最大級の砂漠フェス)」に関連するアートが有名です。市、企業、関連団体の協力により、市内の随所に壁画などのアートが点在しており、ダウンタウンを中心にそれらを歩いて視察しました。これらのアート作品の設置にはブルームバーグ財団の基金などが活用されています。
[市役所前広場に設置されたリノのバーニングマンアートを代表するステンドグラスで作られたクジラのオブジェ]
[市役所駐車場の壁面に描かれた壁画]
[地下を走る鉄道地上部の有効活用(パブリックスペース)エリア]
全米各地の市長が出席する本総会には、当事務所スタッフの派遣元の姉妹都市の市長が出席されることもあります。今回、本総会に出席したスタッフの派遣元である熊本市と姉妹都市であるテキサス州サンアントニオ市のロン・ニレンバーグ市長が出席されていたため、事前に調整を行い、短い時間ではありましたが、面談をすることができました。面談では、熊本市長からの親書を手交し、ニレンバーグ市長より「コロナ禍で対面交流がストップしている状況ではあるものの、オンラインによる交流は行っている。早く対面交流が再開し、これまで以上の友好関係を継続していきたい。」とのメッセージをいただきました。
[ニレンバーグ市長に熊本市長からの親書を手渡すクレアニューヨーク事務所スタッフ]
【最後に】
全米市長会をはじめ、州・地方関係団体が開催する年次総会への出席は、北米事情の情報収集を行うとともに関係者との連携強化を図る重要な機会です。クレアニューヨーク事務所では、今後も北米の地方政府の取り組みについて発信してまいります。