2017年2月4日(土)~8日(水)の5日間、家庭用品・デザイン雑貨、ギフト関連商品などを集めた展示会「NY NOW (ニューヨーク・ナウ)冬展」が、ニューヨーク市のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開催されました。
「NY NOW」は年に2回(夏と冬)開催され、2,600社を超える事業者が出展する商談会を兼ねた大規模な展示イベントです。全米のみならず、世界中からバイヤーが訪れ、その場でオーダーを取り付けるなど、ビジネスに直結する展示会としての定評を得ています。
日本の自治体からは、奈良県が単独ブースを、兵庫県と神戸市が連携して「ひょうご・神戸ブース」を出展しました。この他、八女市商工会議所や日本企業等も多数出展していました。
ここでは、2012年に初めて同展示会に出展して以来、今回が5回目の出展となる奈良県のブースについてご紹介します。奈良県は、公募で選ばれた県内の企業5社を集め、専門のアドバイザーを派遣するなど、運営に当たる支援を行いました。
地元奈良県で創業以来120年続く畳店は、「畳を新しい形で蘇らせよう」というコンセプトの下立ち上げられた、オリジナルブランドの畳小物を出展しました。そのうちの畳財布は、2016年度グッドデザイン賞を受賞したもので、内側に吉野桜や鹿のデザインの刺繍を施すなど、地元奈良の魅力を伝えるとともに、日本の素材や技術にこだわった製品でした。
その他にも、吉野杉を素材とした杉箸など地元の工芸品や、特殊繊維を用いた靴下、水に強い特殊な印刷を施した和紙製品など、各社工夫を凝らし、品質や技術にこだわった渾身の商品を持って展示会に望んでいました。
ブースには各企業、英語が話せるスタッフを配置し、訪問者へ熱心に自社の商品を説明していました。北米での販路開拓に対し自発的で熱意と強い意志を持つ企業ばかりであり、商品そのものの価値での勝負はさることながら、出展者が自ら積極的にバイヤーに売り込むなど、貴重な機会を逃すことなく、着実に販路開拓へ向けた歩みを進めていると感じました。