鳥取県の平井伸治知事、広島県の湯﨑英彦知事が全米知事会サマーミーティングに参加し、全米から集まった知事らと公開セッションを行いました。
今年のサマーミーティングは、7月14日(木)から16日(土)にかけてアイオワ州の州都デモインにて開催。平井知事においては、昨年のウェストバージニア州でのサマーミーティングから2年連続しての参加となりました
[1]。
平井・湯﨑両知事は、15日に全米知事会主催の公開セッションに登壇。米国からは、ユタ州のハーバート知事(全米知事会長)、アイオワ州のブランスタッド知事、ケンタッキー州のベビン知事、ルイジアナ州のエドワーズ知事らが出席し、日米の経済関係などをテーマに、企業関係者を交えて議論を行いました。湯﨑知事は、広島県とメキシコとの交流を例に挙げつつ、貿易や投資の活性化における日米の知事交流の重要性を指摘しました。平井知事は、ハーバート知事のリーダーシップとブランスタッド知事のホスピタリティに謝意を示すとともに、オバマ大統領の広島訪問を話題にしつつ、日米は同じ価値を共有しており、両国は雇用、保健、福祉等様々な分野で優良事例を共有することができると発言しました。
平井知事は、前日14日にアイオワ州が主催したセッションにも登壇。本セッションでは環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の発効を念頭に、増大する世界人口に対応して食料供給を確保するための方策等について議論がなされました。平井知事は、各州知事や各国の駐米大使らを前に、鳥取県における先進的な取組を紹介し、乾燥地に適応できる作物の開発等に関してプレゼンテーションを行いました。
平井・湯﨑両知事は16日、バージニア州のマコーリフ知事(全米知事会副会長、同日に会長に昇格)と面会し、今後の日米知事交流のあり方について協議を行いました。その結果、来年以降も引き続きこうした日米間の会議を発展・開催する方向で検討を進めることとし、米国側知事が日本に訪問することも視野に具体の協議を進めていくことで一致しました。両知事は日本への在住経験もあるケンタッキー州のべビン知事とも面会、べビン知事の日本での思い出話も披露され、会談は大いに盛り上がりました。
平井・湯﨑両知事の全米知事会への参加等については、7月28日、29日に福岡県で開催された全国知事会議においても報告がなされました[2]。日米知事交流の深化に向けて、当事務所としましても、引き続き日米の知事会の橋渡し役を務めていきたいと考えています。
[1] 全米知事会の概要、平井知事が参加された前回2015年の夏季総会の模様については、拙稿 「「カントリーロード」の地で紡ぐ日米の絆 全米知事会夏季総会参加レポート」『自治体国際化フォーラム』312号(2015年10月)をご覧ください。
[2] 全国知事会ウェブサイト