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ボストン・ローガン国際空港にて実施されている「ニューイングランドJET経験者の会(NEJETAA)メンバーによる日本写真展」について

ボストン・ローガン国際空港では、2012年4月22日に開設された成田-ボストン間の直行便就航を記念して日本に関する展示や催しを行っています。その一環として現在実施されている、ニューイングランドJET経験者の会(NEJETAA: New England JET Alumni Association)による日本写真展について報告します。

同写真展は、在ボストン日本国総領事館と、空港を管理するマサチューセッツ・ポート・オーソリティ、それにNEJETAAのメンバーなどが協力して4月13日から行っているものです。会場となっている空港の国際線ターミナル(Terminal E)のロビーには、16人のNEJETAAメンバーが日本各地で撮影した写真39枚が展示されています。

写真には、日本国内のさまざまな場所の風景やお祭り、学校の様子、食べ物などが撮影されており、四季に合わせて春夏秋冬の順に並べられ、日本の季節の移り変わりがわかるようになっています。どの写真も非常に魅力的で、日本の美しさを存分にアピールしていました。

また、写真展とは別に、到着便の出口付近に置かれた3台の高精細大画面テレビでは、当事務所を通じて東京都から総領事館に提供されたPR映像「Tokyo Colors」が放映され、到着便を待つ人々の目を惹きつけていました。

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NEJETAAメンバーによる写真

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右から左に向かって春夏秋冬の順に展示

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PR映像「Tokyo Colors」

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PR映像「Tokyo Colors」

5月21日には、総領事館とポート・オーソリティが主催する写真展の開催記念式典が行われ、同総領事館関係者やボストン空港関係者の他に、NEJETAAメンバー、ボストン・ジャパンソサエティー(日米協会)の関係者、直行便を運行する日本航空の関係者など、50名以上が参加しました。

引原総領事の挨拶では、成田-ボストン間路線の開通によって日本とボストンとの交流が一段と深まっていることや、JET経験者が国内外で大変活躍していることなどが述べられました。

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在ボストン日本国総領事館 引原総領事の挨拶

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NEJETAA代表のステファニーさんによる挨拶

また、記念式典には写真提供者以外にも、多くの素晴らしいJET経験者が招待されていました。

その一人、スチュアート・ハリスさん(Dr. Stuart Harris)は、元岩手県のJETプログラム参加者で、現在、医師としてマサチューセッツ総合病院の救急医療部門に勤務しています。ハリスさんは、東日本大震災の直後に現地行きを希望して、同病院の他の日本人医師とともに被災地に入り、主に気仙沼市の避難所等を中心に被災者の治療に当たりました。

3月11日、まだボストンでは夜明け前でしたが、ニュースを聞いたハリスさんの家族が知らせてくれて、ハリスさんはすぐに情報収集を始めました。最初は外国人医師はいらないという話もあったそうですが、JETプログラムの経験を話したところ、まさにそういう日本のことをよくわかっている人が必要だと言われ、被災地に行くことになりました。勤務先の同僚たちがハリスさんの勤務シフト、研究スケジュールなどを即座にカバーしてくれ、週末のうちに必要な資機材も集まり、3月14日から日本に行くことができたそうです。

「被災地では、あるおばあさんに「大丈夫ですか。」と声をかけたら「大丈夫、大丈夫。」という返事が返ってきたけれども、後からそのおばあさんの娘さんは津波で亡くなったのだと聞いた。被災地では、そのように自分は大丈夫だから他の人を優先してあげて、と他人を気遣う人にたくさん会った。あなたの国(日本)を誇りに思うべきだ。」とハリスさんは語っていました。

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スチュアート・ハリスさん

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記念式典に参加したJET経験者

ニューヨーク事務所 大野所長補佐(堺市派遣)