東北地方6県の優れた伝統料理を紹介する講演・試食会「希望:東北からのレシピ」が、4月11日(木)、ニューヨークのジャパン・ソサイエティで開催されました。講師は、日本で長く暮らし、日本の伝統料理や食材の素晴らしさを内外に発信している食文化ジャーナリストの安藤エリザベスさん(ニューヨーク出身)。会場には約200人のアメリカ人らが集まりました。
講演では、東北各県の伝統的な料理、いぶりがっこ、笹かまぼこ、ずんだもち、きりたんぽ、仙台味噌、しそ巻き、ジュン菜料理、干菊、塩魚汁(しょっつる)や魚の干物のほか、豆腐・松の実料理などを紹介。その作り方や風味、味わい方などを、文化・歴史的背景ととともに説明し、東北地方の伝統料理の素晴らしさが伝えられました。日米両方の食文化を理解した安藤さんの説明はわかり安く、質疑応答では、東北のデザートや地鶏を使った料理、芋煮会などについて会場からは多くの質問が飛び出し、参加者の関心と興味の高さを示していました。東北地方の料理紹介を通じて、東北地方の理解とPRだけでなく、震災・津波からの復興を応援するイベントとなりました。
試食会では、岩手県産ひとめぼれを使ったおにぎり、仙台味噌を使ったしそ巻き、いぶりがっことジュン菜の酢の物のほか、宮城県や山形県などの日本酒も振舞われ、多くのアメリカ人が東北地方の伝統料理を楽しみました。
このイベントは、東日本大震災からの東北地方の復興を支援するために、ジャパンソサエティが安藤エリザベスさんや日系企業の協力を得ながら企画したもの。自治体国際化協会ニューヨーク事務所もこれに協力して東北地方6県のPRに努めました。
日本の食文化をアメリカ人に紹介する講演の様子