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新着クレアレポート紹介「アメリカで発生する竜巻災害とその対応」

当事務所の酒井所長補佐(2015年3月末帰任)が執筆したクレアレポート、「アメリカで発生する竜巻災害とその対応」が、クレア本部のウェブサイトに掲載されました。

気象予報士の資格を持つ筆者が、その知識を活かしつつ、オクラホマ州への現地調査なども行った上で執筆した力作です。

「このレポートは、アメリカで発生する竜巻の状況をまとめ、竜巻災害等の大規模災害に対する体制を概観し、さらに、実際にオクラホマ州で発生した竜巻の被害状況と各政府機関(連邦政府、州及びムーア市)の対応、及びその後の竜巻被害からの復旧の状況までを、現地での聞き取り調査も加えて、仔細にまとめたものである。そして、筆者は、これらのアメリカの知見・実例を踏まえ、日本の竜巻対策の検討を行っている。例えば、現行の制度にはない「竜巻注意報」の設定を提言している。日本での竜巻発生件数は、アメリカの発生件数の約50分の1程度であり、その強さもアメリカのような強度のものは少ない。しかし、「発生はまれだが起こりうる災害」であることは確かであり、その対策を前もって科学的に準備しておくことは、住民の安全・安心を確保する責務を負う地方自治体にとって重要なことではないかと思う。」(同レポート「はじめに」より抜粋)

このレポートが地方自治体の今後の竜巻対策、危機管理対策の一助となれば、これほど幸いなことはありません。一人でも多くの方に、ご一読いただくことを願っております。

上席調査役 犬丸