10月13日に、当事務所において、「クレアニューヨークセミナー」を開催し、当事務所職員をはじめ、ニューヨークの日系機関等の皆様に参加いただきました。
本セミナーでは、東京大学名誉教授／一般社団法人次世代基盤政策研究所（NFI）代表理事の森田朗様に「日本が直面する未曽有の課題：人口減少・パンデミック・ウクライナ・DX」と題して講演いただきました。
講演においては、森田様のアメリカでの留学経験やこれまでの要職のご経験に裏打ちされた幅広い視点からの問題提起がなされました。
まず、①移民によって人工的に作られた国家であるアメリカ合衆国の特殊性や冷戦構造を経た日米関係の変化などニューヨークでの開催ならではの話題が取り上げられました。
次に、②コロナ感染症の蔓延によるライフスタイルの変化やウクライナ侵攻による法の支配の崩壊、そして急速な人口減少によって第二次世界大戦後に形成された社会の基盤制度の機能不全が明らかになっている点が取り上げられました。
そして、これらの課題への対応策として③EUが向かいつつあるEHDS（European Health Data Space）構想などを題材に、デジタル化によって生産性・効率性を向上させ、一人ひとりの置かれた状況に応じて個別最適化された行政サービスを提供していくことが取り上げられました。
当事務所においては、日本の自治体等の皆様への情報発信のためのオンラインセミナーに加え、日系機関等の連携強化のために今回のようなクレアニューヨークセミナーの取り組みを続けてまいります。
