2023年8月19日から23日にかけて、全米州政府協議会(The Council of State Governments、以下CSG)の東部地区年次総会がカナダオンタリオ州トロントにおいて開催されました。CSGは米国の州、属領、コモンウェルスの立法、司法、行政の三権に関わる公選職、任命職(知事、州議会議員、各種行政官等)を支援するための団体で、州政府に対して、調査、情報提供やリーダーシップのための研修等を行っています。東部、中西部、南部、西部の4つの支部を持ち、全米州政府協議会本体だけでなく、各支部でも年次総会を開催しており、当事務所は東部地区の年次総会に参加しました。
今年度の東部地区の年次総会においては、人種問題やアメリカとカナダ間の国境での問題について、また、新型コロナウイルスが終息した今の保健対策についてなどをテーマにした講演やパネルディスカッション、優良事例について発表が行われ、活発な議論が展開されました。
また、医療政策現場の視察見学を行い、トロント市内にあるサウスリバーデールコミュニティヘルスセンターを訪問しました。このセンターは薬物乱用患者のための施設となっており、スタッフや地域社会が協力し合いながら運営することで、薬物を乱用しないようケアを行う施設となっていました。参加者は、施設内を見学しながら、薬物乱用の件数をどのように防いでいくか、また、乱用患者に対するケアについてなどの質問を行いました。
(茨城県境町派遣 所長補佐 高橋)