6月24日(土)にニューヨークの日本クラブで、新規JETプログラム参加者を対象に、日本での仕事や生活について学ぶ出発前セミナーが開催されました。7月下旬にニューヨーク近郊の地域から日本へ出発する新規JET参加者のうち、61名が当セミナーに参加し、初の顔合わせの機会にもなりました。
セミナーでは、JETAAニューヨーク支部のメンバーがスピーカーとなり、前半はJETの業務や生活に関する全体的な説明が行われ、後半はテーマ毎に分かれてワークショップが実施されました。
日本のエチケット・マナーに関するセミナーでは、「お疲れ様です、お先に失礼します」といった一般的な挨拶の練習から、「本音と建前」の使い分けについての紹介が行われるなど、日本のコミュニケーションにおける細かい情報についても講義が行われました。
また、テーマ別のワークショップでは、「日本に行く前にやるべきこと」や「田舎での生活」、「お金の管理」、「到着後の最初の数週間でやること」、「ベジタリアンの生活」等について説明が行われ、各自興味のあるテーマを選択して参加しました。参加したワークショップでは、日本の「クールビズ」は、一般的に半袖のワイシャツにノーネクタイといったもので、アメリカ人にとってはフォーマルに近いことや、集合時間には言われなくても5分前の行動が求められることなど、アメリカ人が間違えやすい感覚について紹介され、参加者は熱心にメモを取っていました。
その他JETAAのメンバーから、カルチャーショックの経験について紹介があり、「今まで日本に行ったことがある人でも、異なる環境下においてはカルチャーショックを感じることは起こりえるので、自分は大丈夫と思わないでください。カルチャーショックは誰もが感じ、その際は周りの人や、他のJET参加者に相談してください」といったメッセージが送られました。日本での生活を体験した先輩JETからのこうしたアドバイスは、新規JETにとって身近で心強く感じられたことと思います。
日本への出発を約1ヶ月後に控えた新規JETのほとんどは期待に満ちた様子でしたが、一部では、日本に行くのが初めてであり、田舎で暮らすことは少し不安もあると話す新規JETもいました。今回のセミナーで先輩の経験談を聞き、疑問等を質問できたことは、彼らの出発前の不安を和らげることにつながったと思います。JETAAのサポートの重要性を感じると共に、新規JET参加者が日本でかけがえのない経験をして欲しいと願います。