アメリカ国務省内には、JETプログラム経験者が約120人いると言われていますが、先月25日、同省内に「JETプログラム経験者の会」が発足したことを記念する初会合が開催され、NHKのニュースにも取り上げられました。
同省内には、以前から多くのJETプログラム経験者がいましたが、東日本大震災を契機として横のつながりができ、同会の発足に至ったそうです。
また、アメリカ国内には、アラスカからハワイまで、JETAA(JETプログラム同窓会)の支部が19ありますが、現在、これに加えて「JETAA全米組織」を設立する準備が着々と進行しています。
現在の各支部は、若手OB・OGを中心とするボランティア組織で法人格を持っていないケースが多いのですが、新たに設立する全米組織は、寄附金控除の対象となるNPO法人となり、専属の事務局職員が配置される見込みです。
中堅・シニアなOB・OGもメンバーに取り込んで、若手OB・OGの就職支援や、各支部の活動支援を行うとともに、JETプログラムのブランド力向上に取り組む予定です。
この全米組織設立の動きも、東日本大震災の際に、各支部が協力して募金活動などを行ったことがきっかけとなっています。
国務省内の「JETプログラム経験者の会」は、この全米組織設立の動きが一つの刺激となって発足しており、同会の発起人は、当事務所職員が面会した際に、全米組織と連携・協力して活動していくと語っています。
現在、JETプログラム経験者は全世界で6万人を超え、その半数の3万人をアメリカが輩出しており、アメリカにおける日本の良き理解者となっています。
当事務所では、今後とも、その3万人のOB・OG同士のネットワークを強化する動きを支援していきたいと考えています。
2015年7月
上席調査役 犬丸