2012年5月25日
7月からスタートするニューヨーク市の自転車シェアリングだが、600箇所の貸出・返却スタンドはどのように決められるのだろうか。もちろん交通局には原案があり、ウエブサイトにはDraft Station Mapが掲載されている。しかしそこはPublic Engagement(住民参加)を重視するニューヨーク市らしく、ステーションの配置を住民が提案するためのコミュニティ・ワークショップが開催された。ワークショップは1月から3月にかけてコミュニティ地区ごとに行われた。住民たちは原案で示されたステーションがその位置で良いか悪いか、テーブルに広げられた地図にステッカーを貼り意思表示をし、一人ひとりがその理由を述べていく。交通局によれば、その地域を最も良く知る住民の意見を反映することで、「ここが良さそうだ(could be)」を「ここにすべきだ(should be)」に変えていくことができるのだという。
Draft Citi Bike Station Map
ワークショップの様子
5月からは市内各地でデモンストレーションも始まった。ニューヨーク市内の移動が格段に便利になる自転車シェアリング、7月のスタートが待ち遠しい。
Flatiron Plaza でのデモンストレーション、説明はボランティアが行なっている
ニューヨーク事務所次長 園原 隆(東京都派遣)
参考 ニューヨーク市の自転車シェアリング(その1)