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ミシガン州ノバイ市で行われた「日米友好100周年記念 桜の植樹祭」

今年は、日本からワシントンDCに桜が寄贈されて100周年記念の年である。これを記念して、日本から米国に新たな桜の苗木がプレゼントされることになった。人口5万5千人の町に2千5百人という大きな日本人コミュニティを持ち、65社以上の日本企業を有するミシガン州ノバイ市には、20本の桜の木が寄贈されることになり、5月19日(土)ノバイ シビックセンターで記念の植樹祭が行われた。

式典では、ボブ・ガットノバイ市長から「ノバイ市は、多様性を受け入れ尊重することにより、グローバルな市民・企業の“ふるさと”となった。これからも桜の木々に水をやり育むように、日本とノバイの関係を育んでいく。」と記念の挨拶があった。また、式典には、ノバイ市と日本人コミュニティとの関係構築に先導的な役割を果たした、故スティーブ・メイヤーズ氏夫人のイズミ・メイヤーズさんも参加し、同氏の功績が称えられた。夫人からは、亡き夫の意志を大切に、今後の変わらぬ日本とノバイ市の友好を願う言葉が述べられた。時に涙で言葉をつまらせる夫人のスピーチに、客席で涙する市民の姿も見られ、美しい感動的なシーンとなった。

また、松田デトロイト総領事の挨拶、両国の国家斉唱、地元に日本人グループによる日本の楽曲のコーラス、太鼓の演奏などが行われたほか、桜餅やお寿司、抹茶などが地元のジャパンソサイエティ婦人会などにより無料で振舞われ、多くの市民が日本文化や日本食を楽しんでいた。

20本の桜が植樹されたのは、このほかプロビデンス・パーク病院、ノバイ公立図書館、デトロイトりんご会日本補習授業校のあるノバイ・メドウズ小学校の4箇所である。これにあわせて、日本語ヨガ教室、折り紙・俳句教室などの関連イベントが、各施設で地元の日本人の協力のもと開催されていた。各イベントでは、参加した市民がそれぞれの願いを桜の花のカードに書き、「ウィッシュイングツリー」(願いの木)として期間中市役所に飾られ、植樹祭当日のシンボルツリーとなっていた。

日本とノバイ市の友好の記念行事を1日だけのイベントとすることなく、市民参加型で日本文化をともに楽しみ、友好を喜びあえる工夫をしていたのが印象的であった。ノバイ市、シティマネージャーのクレイ・ピアソン氏は、「ノバイ市は、日本の48番目の県のようなものだ」と語った。日本から遠く離れたアメリカにこのように日本を愛し、深く理解してくれる市が存在することに感謝し、友好が永遠に続くことを願うばかりである。

市長のあいさつはこちら。

ニューヨーク事務所 鷲岡所長補佐(和歌山県派遣)