2012年5月9日
ニューヨーク市の自転車シェアリングが2012年7月からスタートする。かねてより「1万台の自転車と市内600箇所の貸出・返却スタンド」という大規模な計画が示されていたが、5月7日、ブルームバーグ市長と市交通局長の立ち会いのもと、スポンサーであるシティバンクそっくりのロゴマークが大きく描かれた自転車のお披露目が、市庁舎前において行われた。
利用するためには、オンラインで会員登録をして年会費95ドルを支払う方法と、スタンドで利用パス(7日間25ドルまたは1日9.95ドル)を購入する方法がある。年会員は1回当たり45分までが無料、その他の利用者は30分までが無料。無料時間経過後は30分毎に料金が加算され、長時間利用者にとっては割高な料金となる(5時間利用で97ドル)。こうした料金設定は、この自転車シェアリングが短時間での利用者をターゲットとしていることによる。ニューヨーク市交通局長Ms. Janette Sadik-Khan はこの日、「市内の長距離を移動する人のためには他の利用手段がある。この事業は、地下鉄駅や近くの店まで、といった近場の移動のためのものだ」と語った。
市政府によれば、自転車シェアリングの実施には、シティグループが4,100万ドル、マスターカードが650万ドルを出資しており、税金は全く使われていないという。
自転車シェアリングについては、市の長期計画であるPlaNYCにも2012年からの開始が明記されていたもの。
A GREENER, GREATER NEW YORKに向けた取組みは着実に進められている。
ニューヨーク事務所次長 園原 隆(東京都派遣)